PrTSD－ある医学論文より一部抜粋

心的外傷前ストレス障害：Pre Traumatic Stress Disorder（ＰｒＴＳＤ）
前遺症とも。いわゆる心的外傷後ストレス障害（ＰＴＳＤ）に対し、対象が負うと予測される心的外傷（以下心傷）の後発症状を事前に呈する症例。体内変化に伴う前駆症状と異なり、対象がその時点で心傷を体験しないにも関わらず、あたかも予知の様に、不安・不調・発作・瞬発性逆行幻覚（フラッシュバック）等を経た後、原因となる体験に至る。情緒発達段階の幼児や思春期の女性にごく稀に見られ、第六感あるいはＥＳＰ（超感覚的知覚）の亢進によるものという説が有力であるが、原理解明に十分な症例が揃っておらず、研究が待たれる。
上記の症状が予知なら、原因の回避も可能に思えるが、体験しない傷は認識出来ず、障害自体発生しない。むしろ対象は無意識に予知に沿う行動を取り心傷を負うとも考えられ、これを論ずる事は鶏卵問題に等しい矛盾を孕む。