色彩の魔術師と失われた色_(弐)
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トーマスを帰し、手紙を読んだダリルは書庫から本を探していた。
辺境のひとつの村から突如色が消え、そこを中心に色消失領域がどんどん広がりつつあるらしい。
やっかいな事に中に入ったものも色を失い、色を失ったものが領域から外に出ることで
領域外の場所も感染し、色を失ってしまうらしい。
対策を練るために全ての色彩魔術師が魔術国際連盟の会議に招集され、私も参加するようにと手紙に書かれていた。
「あった!」
目当ての本をようやく探し出す。
「色を失う事は認識を変え、物と物との境界を曖昧にする」
「そのことにより隙間、つまり魔ができる。小さい魔は病魔となり、人々を内側から攻撃する」
「大きい魔はゴブリンなどの魔物を生み出す。境界があいまいになればなるほど強力な魔が生み出される」
「最終的には白と黒の境界すら曖昧になり、世界は原始の混沌に返るだろう」
本が僕の手からはなれ、乾いた音がした。
辺境のひとつの村から突如色が消え、そこを中心に色消失領域がどんどん広がりつつあるらしい。
やっかいな事に中に入ったものも色を失い、色を失ったものが領域から外に出ることで
領域外の場所も感染し、色を失ってしまうらしい。
対策を練るために全ての色彩魔術師が魔術国際連盟の会議に招集され、私も参加するようにと手紙に書かれていた。
「あった!」
目当ての本をようやく探し出す。
「色を失う事は認識を変え、物と物との境界を曖昧にする」
「そのことにより隙間、つまり魔ができる。小さい魔は病魔となり、人々を内側から攻撃する」
「大きい魔はゴブリンなどの魔物を生み出す。境界があいまいになればなるほど強力な魔が生み出される」
「最終的には白と黒の境界すら曖昧になり、世界は原始の混沌に返るだろう」
本が僕の手からはなれ、乾いた音がした。
ファンタジー
公開:19/09/01 14:09
ぼちぼちやっていこうと思います。
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