「えっ?」
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寒がりの彼の為にあたしはセーターを編んでいる。モスグリーンは彼のお気に入りの色。彼の喜ぶ顔を想像すると幸せになる。残業続きの彼の為にキッチンには消化にも身体にも良いスープ。美味しそうに食べる彼の顔を見るだけで幸せになる。
もう何年にもなるのにまだそんなにラブラブなのぉ?って言われるけど、もし子供ができても二人はきっとずっとラブラブ。
「イタッ!」
またささくれが引っかかった。切っても切ってもまたできる。ささくれは親不孝するとできるって母が言ってた。そういえば母に口答えした時にも人差し指にささくれを作って「ほら見なさい!」なんて言われたっけ。子供騙しだと思ってたけどまんざら嘘でもないのね。
それにしても今夜はいつにもまして彼の帰りが遅い。もしや、もしや彼に…
不安が募っていく…
毛糸にまた小指のささくれが引っかかった。
「ただいまー」
「アナタ!どこかに隠し子がいるんでしょう!」
もう何年にもなるのにまだそんなにラブラブなのぉ?って言われるけど、もし子供ができても二人はきっとずっとラブラブ。
「イタッ!」
またささくれが引っかかった。切っても切ってもまたできる。ささくれは親不孝するとできるって母が言ってた。そういえば母に口答えした時にも人差し指にささくれを作って「ほら見なさい!」なんて言われたっけ。子供騙しだと思ってたけどまんざら嘘でもないのね。
それにしても今夜はいつにもまして彼の帰りが遅い。もしや、もしや彼に…
不安が募っていく…
毛糸にまた小指のささくれが引っかかった。
「ただいまー」
「アナタ!どこかに隠し子がいるんでしょう!」
その他
公開:19/09/03 12:34
更新:19/09/03 20:58
更新:19/09/03 20:58
のんびりゆるぅり書いてみたいと思います。
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