遠隔ブラック

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『ヘイ、ラッシャイ』
昼食を食べるため立ち寄ったラーメン屋では、ロボットが接客をしていた。
メニューは富山ブラックラーメン一択。
濃い醤油と胡椒の風味。思い出すとお腹が鳴った。
「富山ブラック一つで」
カウンター席で、ロボットがお冷を運んできたときに注文する。

しばらくしてラーメンがきた。
「このお店の店員はロボットだけなんですか?」
返事は無いだろうと思いながら聞いてみると
『エエ、ソウデス。人間ノ店主ハ恥ズカシガリ屋デ、遠クノ施設カラ私タチヲ操作シテイマス』
「はあ」返事が返ってくるとは。
『コノラーメンハ、店主ガイチカラコダワッテ作ッタノデ美味シサハ保障シマス』

それなら余計に店主直々に作るべきでは……。
『ラーメンニ3年、私タチヲ作ルノニ10年ヲ費ヤシタトカ』

……いや、力の入れどころがおかしい! 店主、頭おかしいのか!?

ふと現れた黒い感情は、スープと一緒に流し込んだ。
その他
公開:19/09/02 21:03
スク― 遠隔ブラック企業

たけなが


たくさん物語が作れるよう、精進します。
よろしくお願いします!

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