0
5
それは謎だった。
僕にとっては、だけど。
「バカね」と言われたらそれまでで。
彼女と待ち合わせをした。
「すぐ行くから、イチョウの木の下にでも立ってて」
そう言われたから、公園に行った。
それは当然の行動だった。
ところが、公園にイチョウの木など見当たらない。
広大な公園でもないのに、20分も探し歩いた。
「まだ来てないの?」
彼女から電話。
「いや、公園には居るんだけど。イチョウの木ってどこ?」
「入口の右側にあるじゃない。もぅ。暑いと思って陰に居てって言ったのに」
僕は一周して入口到着。
彼女が大きな青々とした木の下にいた。
「え、これ、イチョウ?」
「他に何の木に見えるのよ」
「だって、イチョウって黄色じゃないの?」
彼女の無言が怖い。
「……はぁ。あのね。イチョウは、黄葉樹なの。秋にならないと黄色くならないの!」
謎は無知だった。
僕にとっては、だけど。
「バカね」と言われたらそれまでで。
彼女と待ち合わせをした。
「すぐ行くから、イチョウの木の下にでも立ってて」
そう言われたから、公園に行った。
それは当然の行動だった。
ところが、公園にイチョウの木など見当たらない。
広大な公園でもないのに、20分も探し歩いた。
「まだ来てないの?」
彼女から電話。
「いや、公園には居るんだけど。イチョウの木ってどこ?」
「入口の右側にあるじゃない。もぅ。暑いと思って陰に居てって言ったのに」
僕は一周して入口到着。
彼女が大きな青々とした木の下にいた。
「え、これ、イチョウ?」
「他に何の木に見えるのよ」
「だって、イチョウって黄色じゃないの?」
彼女の無言が怖い。
「……はぁ。あのね。イチョウは、黄葉樹なの。秋にならないと黄色くならないの!」
謎は無知だった。
ミステリー・推理
公開:19/09/01 00:16
文章を削る練習をしています。
妄想は得意。感想は苦手。 ・・・・・・です。
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます