科学幻想妖異記-ⅩⅢ.デス
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黒麗華。ここ『国立未来創製研究所』の副所長で、俺、志度・R・バーグレイの妻。専門は遺伝子工学と再生医療。昨年、自ら開発した新型万能細胞の臨床実験中、事故により死亡。それが表向きの設定だ。
麗華の愛人だった、医療技術部長の深空徹は、実験を許可し、麗華を死なせた俺を、殺したい程憎んでた。それが俺の把握する裏事情だ。
実質、麗華はクローンである俺のゴッド(親)で製造者だが、そうとは知らない深空が、『上』とのパイプを利用し、反旗を翻す可能性は、あると思った。
『偉そうにほざくな。反逆者が』
『世界なんざ知った事か。俺は麗華が救えればいい』
冷静な顔をして、人一倍情の強い深空。
復讐なら、直接俺を狙う方が早い。この大掛かりを仕込み、危険を冒してまで、中央管理室に乗り込む理由。
「実験前、麗華はお前に何を吹き込んだ?」
「……本当に殺される前に、たすけ、」
深空のバイオガンが電光を発し、飛沫が爆ぜた。
麗華の愛人だった、医療技術部長の深空徹は、実験を許可し、麗華を死なせた俺を、殺したい程憎んでた。それが俺の把握する裏事情だ。
実質、麗華はクローンである俺のゴッド(親)で製造者だが、そうとは知らない深空が、『上』とのパイプを利用し、反旗を翻す可能性は、あると思った。
『偉そうにほざくな。反逆者が』
『世界なんざ知った事か。俺は麗華が救えればいい』
冷静な顔をして、人一倍情の強い深空。
復讐なら、直接俺を狙う方が早い。この大掛かりを仕込み、危険を冒してまで、中央管理室に乗り込む理由。
「実験前、麗華はお前に何を吹き込んだ?」
「……本当に殺される前に、たすけ、」
深空のバイオガンが電光を発し、飛沫が爆ぜた。
ファンタジー
公開:19/08/28 20:45
創樹(もとき)と申します。
葬祭系の生花事業部に勤務の傍ら、物書きもどきをしております。
小石 創樹(こいわ もとき)名にて、AmazonでKindle書籍を出版中。ご興味をお持ちの方、よろしければ覗いてやって下さい。
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ベリーショートショートマガジン『ベリショーズ』
Light・Vol.6~Vol.13執筆&編集
他、note/monogatary/小説家になろう など投稿サイトに出没。
【直近の受賞歴】
第一回小鳥書房文学賞入賞 2022年6月作品集出版
愛媛新聞超ショートショートコンテスト2022 特別賞
第二回ひなた短編文学賞 双葉町長賞
いつも本当にありがとうございます!
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