247. 人間ドッグ

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近頃はAIもボーッとしていられない。例えば、エアコンのAIが正確な室温を検知せずに適当に動いていると、犬ポリスがやって来てそこへお座りする。なんかサボってるワン!
そう判断されると、そこから外されAI病院へ運ばれ《二度とサボらないように》治療が施される。だが清く正しく働けば半期に一度ボーナスが支給される。内容はその都度違い、それも楽しみにまたAIは真摯に働くのだ。

今日はボーナスの支給日だ。
「えー今回は人間ドッグでぇす!」AI協会の担当美人AIがそう伝えてきた。
『人間ドッグ?AIドックの間違いじゃない?にしてもただの健康チェックかぁ…』
「違いまーす!不要になった人間を具にしたホットドッグでぇす」
それはいい!ゴミ処理には打ってつけじゃないか!さて送られてきた人間ドッグを食べようとした次の瞬間、、

その臭いをどこからか嗅ぎ付けてきた犬ポリスがそれを横取りし、嬉々としてかぶりついた。
ミステリー・推理
公開:19/08/28 22:00
更新:19/08/28 01:49
スクー 人間ドックのボーナス 着想は検疫犬から得ました。

ことのは もも。( 日本 関東 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選

 

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