哀しき妄想

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私は今日も想いを綴る。
あれはあの人の気の迷いだったのかしら?
私の事を好きと言ってくれたのは。ただあの人の心が傷ついて弱っていただけ?
やがて貴方の傷が癒える頃、きっと私を棄てて離れてゆくのでしょう。新たな誰かの下へと。
一人で傷つく貴方を放ってはおけない。
守ってあげたい。そう思うほど貴方の心は離れてゆく。やはりあの言葉は嘘だったのね。本当は貴方は私の何も受け入れてくれてはいない。
私が寂しいということを貴方は許してくれない。
本当は私も貴方に愛されたいのかはわからない。ただ寂しいだけかしら。だけど今は離れたくない。独りにしないで。だから偽りの言葉を今は信じるわ。
きっと本当に私に振り向いてくれると日が来ると信じて。
いいえ、自分自身を騙して見せるわ。



という童貞男の哀しき妄想話。
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公開:19/08/26 16:00

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