くま(第四回『プロローグ・その4』)

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「さくらちゃん、お菓子あるよ。」

そうそう、御着きのお菓子もお楽しみ。お土産候補でもあるから、部屋のチェックの後で、私もしっかり吟味しないと。

「おいしい?」

「うん。」

「良かったらもう一つ食べる?」

もーこのやりとり、二人ともかわいいなぁ。

備え付けのクローゼットを見たら、人数分の浴衣があり、子供丈も用意されている。

先に娘の着付けをし、私が浴衣に着替えているあいだ、あきちゃんは、かわいい、かわいいと娘の浴衣姿を写真に収めていた。

「あきちゃん、なんか初孫ができたみたいになってる。」

「みずほみたいに小憎らしいことをいう娘はいりません、さくらちゃんだけもらう。」

「個別でのお取引は致しかねます。」

「さくらちゃんどうする?、かわいそうだからお母さんも一緒にもらってあげようか?」

きかれた娘は、こくんとうなずいている。

あらま、母子ともどもドナドナされちゃった。
ミステリー・推理
公開:19/08/28 08:09

誰か

心楽しい読書になりますように。

https://twitter.com/N2lQzhfmQ7KOqHd

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