くま(第四回『プロローグ・その4』)
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「さくらちゃん、お菓子あるよ。」
そうそう、御着きのお菓子もお楽しみ。お土産候補でもあるから、部屋のチェックの後で、私もしっかり吟味しないと。
「おいしい?」
「うん。」
「良かったらもう一つ食べる?」
もーこのやりとり、二人ともかわいいなぁ。
備え付けのクローゼットを見たら、人数分の浴衣があり、子供丈も用意されている。
先に娘の着付けをし、私が浴衣に着替えているあいだ、あきちゃんは、かわいい、かわいいと娘の浴衣姿を写真に収めていた。
「あきちゃん、なんか初孫ができたみたいになってる。」
「みずほみたいに小憎らしいことをいう娘はいりません、さくらちゃんだけもらう。」
「個別でのお取引は致しかねます。」
「さくらちゃんどうする?、かわいそうだからお母さんも一緒にもらってあげようか?」
きかれた娘は、こくんとうなずいている。
あらま、母子ともどもドナドナされちゃった。
そうそう、御着きのお菓子もお楽しみ。お土産候補でもあるから、部屋のチェックの後で、私もしっかり吟味しないと。
「おいしい?」
「うん。」
「良かったらもう一つ食べる?」
もーこのやりとり、二人ともかわいいなぁ。
備え付けのクローゼットを見たら、人数分の浴衣があり、子供丈も用意されている。
先に娘の着付けをし、私が浴衣に着替えているあいだ、あきちゃんは、かわいい、かわいいと娘の浴衣姿を写真に収めていた。
「あきちゃん、なんか初孫ができたみたいになってる。」
「みずほみたいに小憎らしいことをいう娘はいりません、さくらちゃんだけもらう。」
「個別でのお取引は致しかねます。」
「さくらちゃんどうする?、かわいそうだからお母さんも一緒にもらってあげようか?」
きかれた娘は、こくんとうなずいている。
あらま、母子ともどもドナドナされちゃった。
ミステリー・推理
公開:19/08/28 08:09
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