浦島太郎の真実
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乙姫様の不法拉致監禁容疑で竜宮城がガサ入れに遭っていた頃、太郎は村に戻ったところを、飲酒運転および無免許運転の容疑で逮捕されていた。
玉手箱は証拠物件として押収されたため、太郎は蓋を開けることもなく若いままであったが、連行される間、太郎は思った。
「オラの知ってる顔はもう誰もいねえ。こんなオリに入れられて、あんな亀なんか助けるんじゃなかった……」
「着いたぞ。出ろ!」
言われるままに太郎はよろよろと歩き、役所の中に入っていった。
「あ、乙姫様。もう会えないかと思ってただ。なしてこげなところへ?」
「さあ、わたしだってわからないわ。たぶん嫉妬した誰かが密告したからよ。」
「いいえ、それは違います。あなたがた二人は麻薬密輸の容疑がかけられています。」
突然、麻薬捜査官のエージェント亀が言った。
「この箱の中身を検査します」
乙姫様の顔がひきつった。
太郎も顔を伏せた。
玉手箱は証拠物件として押収されたため、太郎は蓋を開けることもなく若いままであったが、連行される間、太郎は思った。
「オラの知ってる顔はもう誰もいねえ。こんなオリに入れられて、あんな亀なんか助けるんじゃなかった……」
「着いたぞ。出ろ!」
言われるままに太郎はよろよろと歩き、役所の中に入っていった。
「あ、乙姫様。もう会えないかと思ってただ。なしてこげなところへ?」
「さあ、わたしだってわからないわ。たぶん嫉妬した誰かが密告したからよ。」
「いいえ、それは違います。あなたがた二人は麻薬密輸の容疑がかけられています。」
突然、麻薬捜査官のエージェント亀が言った。
「この箱の中身を検査します」
乙姫様の顔がひきつった。
太郎も顔を伏せた。
ファンタジー
公開:19/08/27 08:44
武蔵の国の辺境に棲息する“ひとでなし”のオオカミです。
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