ふうせつのふる

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地面に穴を掘ってその中に日頃の鬱憤や罵詈雑言を吐き出すという描写は、おとぎ話の中などでときおり見かけるものである。

そんな地面がプレート・テクトニクス理論によって大陸ごと移動し、海溝の下に沈み、やがてあらたな火山活動を促し、ある日とつぜん大噴火を引き起こした。

噴煙は成層圏を越え、2000キロ以上彼方まで火山灰が降った。

街はグレーに埋もれ、交通機関は麻痺し、送電ケーブルの異常による大規模停電があちこちで都市生活を麻痺させた。

そんな中、活気を失った街に不思議な声が広がった。

“Το αυτί του βασιλιά είναι αυτί ενός γαϊδουριού”

その国の言葉ではなく、識者が翻訳した結果、それはギリシャ語だとわかったのだ。

「王様の耳はロバの耳ぃいいい〜〜〜」
ファンタジー
公開:19/08/27 07:28
更新:19/11/26 19:09
イソップ童話 オオカミの自信作

武蔵の国のオオカミ( ここ、ツイッタランド、タイッツー )

武蔵の国の辺境に棲息する“ひとでなし”のオオカミです。

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