カッコイイってどういうことだろう…

『部長ってマジカッコイイわ！仕事は出来るし、レジャーだってお手の物。テントの設営ばっちりじゃね？男として憧れるわ～』
『それだけじゃないわよ。こっちの料理の味付けも最高よ。ああ、あんな男と私も結婚したい！』

部下達が懇親会のバーべーキューで私をべた褒めしてくれる。ありがたいとは思うが…私はそれを誇れない…
申し訳ないが、私は君達が思うほどカッコいい大人じゃないんだよ…
テントの設営が上手な理由？帰りが遅くなって妻に家に入れてもらえないことがよくあるからだよ。
料理が上手な理由？味付けを一つ間違うと妻の怒りを買ってしまうからだよ。
妻の怒りを買うと私は家から追い出されてしまう。そう、私のこれは恐妻家の妻による習慣でもある。
夏でも外でそのまま寝ると風邪をひいてしまう。なのでテントは必須だ。
そんな私をカッコいいと言わないでくれ…
褒められれば褒められるほど、私がみじめになってくる…