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森の中の一軒の家。
太い木が組み合わさったその家は長く空き家でした。
主のいないこの家に、わたしは一生懸命に穴をうがって巣をこしらえました。家族を養うためです。
ある日、この家に人間がやってきました。
これでわが家の平穏な日々も終わりです。間もなく人間はわが家を見つけ壊してしまうでしょう。まだ毛の生え揃わないヒナがいるのに。
毎日、日の出とともに来て日の入りとともに帰る。その人間は片手に板状の金属を持ち、家のまわりを歩き回ります。そしてわたしに板状の金属をかざします。怖い。
涼しくなったある日、その人間は板状の金属と紙束を持って屋根に登ろうとしました。そして足をすべらせ地面に落ちてしまいました。
その人間は動きません。動かないので人間のそばに飛び降りると、横に紙束が落ちていました。紙束の表にはこのように書かれていました。
「フクロウほごのためのブログ
2ねん さ々木ゆう太」
太い木が組み合わさったその家は長く空き家でした。
主のいないこの家に、わたしは一生懸命に穴をうがって巣をこしらえました。家族を養うためです。
ある日、この家に人間がやってきました。
これでわが家の平穏な日々も終わりです。間もなく人間はわが家を見つけ壊してしまうでしょう。まだ毛の生え揃わないヒナがいるのに。
毎日、日の出とともに来て日の入りとともに帰る。その人間は片手に板状の金属を持ち、家のまわりを歩き回ります。そしてわたしに板状の金属をかざします。怖い。
涼しくなったある日、その人間は板状の金属と紙束を持って屋根に登ろうとしました。そして足をすべらせ地面に落ちてしまいました。
その人間は動きません。動かないので人間のそばに飛び降りると、横に紙束が落ちていました。紙束の表にはこのように書かれていました。
「フクロウほごのためのブログ
2ねん さ々木ゆう太」
その他
公開:19/08/23 02:19
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