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「息子が死んでいる」
その一方を受け、私と鑑識は現場に向かった。
現場は酷い熱気とニオイで充満していた。全身から汗が噴き出す。鼻と口を押えるも、その刺激臭は肌を突き通ってやって来る。
窓を開けようにもその窓は壁一面に並べられたフィギュア等の入った棚で塞がれている。
この部屋の換気方法といえば、エアコンだけのようだがそのエアコンも今壊れているらしい。
ああ、これは熱中症だな。夏のこの暑さの中、こんな部屋に閉じ籠っていては倒れるのも無理はない。
私の推理に鑑識は微妙な顔をした。
「この方…死因は熱中症ですが、その前に自分のニオイで気絶しています」
何だと?
「警部はカメムシという生物は知っていますか?実はあの虫…自分のニオイで気絶してしまうのです」
そんなバカな…
「この方…胃と腸があまりよろしくないようですね…そんな方がこんな密室でオナラをすると…」
私は理解した。色々な意味で吐き気がした。
ミステリー・推理
公開:19/08/21 19:13

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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