浮気者のツトメ

僕らは周りも羨む美男美女夫婦だ。僕らはお互いを愛している。しかし、僕ら夫婦は浮気を止められない。
僕が恋したのはユーチューバーの女性だった。彼女は心霊スポットや神聖な場所に入っては罰当たりな行動や破壊行動を繰り返した。そんな行いに僕は強く惹かれた。
僕は彼女を村に呼ぶことにした。
『僕の住む村にも絶対に入ってはいけないと言われる社があります』
その一文に興味を惹かれたのか、彼女は村へとやって来た。多くの取り巻きがついてくる。まるでアイドルだ。
僕は彼女達を社に案内した。社の中から破壊音が聞こえてくる。それは咀嚼音へと変わり、気付けば社の中は血の海と化していた。
それを見届け、僕は一人で社を後にした。
帰り道、妻がユーチューバーの男性達を連れて社に向かっていた。
僕は彼女に声をかける。「おつとめ、ごくろうさま」
僕は家に帰るとユーチューブをチェックする。これもあの社を管理する者のツトメだ。