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扉が開いたら、中に入っていたものの半分を差し上げます。
そんな依頼を受けてやってきたのはとある富豪の家だ。どうやら彼の曽祖父が、自らの財産を全て自分のもとに保管しておくために、屋敷の一部屋丸々金庫に改造したのだとか。
「こちらですか」
異様な存在感。他の部屋は全てふすまで仕切られているのに、その部屋のみ黒々とした壁で四方を仕切られている。
「ええ、この部屋です。今まであらゆる解錠業者に依頼したのですが歯が立たず……。どうぞよろしくお願いします」
「承りました」
一体どれほどの時間が経っただろうか。鍵が開いた手応えがあった。
開く。周りから歓声が上がる。
入り口は普通の扉と同じ大きさ。
中に入ると、運び出すのはかなり骨が折れるであろう量の高級な調度品。
その奥。何かが、ある。
……骨? 一体誰の?
「ああ、見つかってしまいましたか」
直後、後頭部の強い衝撃と共に意識が途切れた。
そんな依頼を受けてやってきたのはとある富豪の家だ。どうやら彼の曽祖父が、自らの財産を全て自分のもとに保管しておくために、屋敷の一部屋丸々金庫に改造したのだとか。
「こちらですか」
異様な存在感。他の部屋は全てふすまで仕切られているのに、その部屋のみ黒々とした壁で四方を仕切られている。
「ええ、この部屋です。今まであらゆる解錠業者に依頼したのですが歯が立たず……。どうぞよろしくお願いします」
「承りました」
一体どれほどの時間が経っただろうか。鍵が開いた手応えがあった。
開く。周りから歓声が上がる。
入り口は普通の扉と同じ大きさ。
中に入ると、運び出すのはかなり骨が折れるであろう量の高級な調度品。
その奥。何かが、ある。
……骨? 一体誰の?
「ああ、見つかってしまいましたか」
直後、後頭部の強い衝撃と共に意識が途切れた。
ミステリー・推理
公開:19/08/21 20:00
更新:19/08/27 22:08
更新:19/08/27 22:08
#扉を開くと
たくさん物語が作れるよう、精進します。
よろしくお願いします!
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