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ガラガラの車内で座席に座り、ウトウトしていると、
「痴漢です!助けて下さい!」
「俺はやってない!」
という、二人のがなり声に目が覚めた。
薄目でチラッとその二人を見た後、面倒事には首を突っ込みたくないという一念で俺は重い瞼を再び閉じた。
すると、加害者であろうオッサンが俺の腕をガッと掴み、
「なぁ? 俺は何もやってないよな?」
と額に脂汗を滲ませながら俺に助けを求めてきた。
「ははは、わからないっす」
愛想笑いで誤魔化すのは社会人の作法だ。
実の所を言うと、ガラガラの車内で目の前の出来事に気付いていない筈がない。
オッサンは、明らかに被害者のケツを揉みしだいていた。
しかし、俺はそのまま、会社の最寄駅まで完全に空気に徹したのだった。
はぁ……本当に面倒な事に巻き込まれたものだ。
まさか、目の前でオッサンがオッサンを痴漢するだなんてな。
「痴漢です!助けて下さい!」
「俺はやってない!」
という、二人のがなり声に目が覚めた。
薄目でチラッとその二人を見た後、面倒事には首を突っ込みたくないという一念で俺は重い瞼を再び閉じた。
すると、加害者であろうオッサンが俺の腕をガッと掴み、
「なぁ? 俺は何もやってないよな?」
と額に脂汗を滲ませながら俺に助けを求めてきた。
「ははは、わからないっす」
愛想笑いで誤魔化すのは社会人の作法だ。
実の所を言うと、ガラガラの車内で目の前の出来事に気付いていない筈がない。
オッサンは、明らかに被害者のケツを揉みしだいていた。
しかし、俺はそのまま、会社の最寄駅まで完全に空気に徹したのだった。
はぁ……本当に面倒な事に巻き込まれたものだ。
まさか、目の前でオッサンがオッサンを痴漢するだなんてな。
その他
公開:19/08/21 12:21
更新:19/08/21 12:25
更新:19/08/21 12:25
多くは語らぬ世の情け、見て感じ取り、考えよ!
次世代喜劇の執筆家、恋するメンチはカツの味!
恋メン劇場いざ、開演!!
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