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「ついに、時間停止装置が完成した! このボタンを押せば時間を停止させることができるのだ!」
「博士。そしたら、あんなことや、こんなことを、ウヒヒヒヒ」
「弟子。時間を停止しても、そのようなイヒヒヒヒな世界にはならんのだぞ!」
「え? だって時間を止めればみんな動けなくなってイヒヒヒじゃないんですか!」
「馬鹿モノ。時間が止まれば私だってお前だって同じように動けなくなるんだぞ。そもそも時間とは物質の移動の度合いを測る尺度であって、移動というものは森羅万象全存在に関わるものだから、止まる時にはみんな止まる。例外なく全てだ」
「なぁんだ。ん? でもそれじゃ、動かした装置を止める人が誰もいなくて、時間が止まったままになりませんか?」
「弟子。私がそんな初歩的な見落としをすると思うか? この装置は起動の15分後に自動停止するタイマーを内蔵しているのだ!」
「さすが博士!」
「よし、実験スタート!」
「博士。そしたら、あんなことや、こんなことを、ウヒヒヒヒ」
「弟子。時間を停止しても、そのようなイヒヒヒヒな世界にはならんのだぞ!」
「え? だって時間を止めればみんな動けなくなってイヒヒヒじゃないんですか!」
「馬鹿モノ。時間が止まれば私だってお前だって同じように動けなくなるんだぞ。そもそも時間とは物質の移動の度合いを測る尺度であって、移動というものは森羅万象全存在に関わるものだから、止まる時にはみんな止まる。例外なく全てだ」
「なぁんだ。ん? でもそれじゃ、動かした装置を止める人が誰もいなくて、時間が止まったままになりませんか?」
「弟子。私がそんな初歩的な見落としをすると思うか? この装置は起動の15分後に自動停止するタイマーを内蔵しているのだ!」
「さすが博士!」
「よし、実験スタート!」
SF
公開:19/08/22 20:05
更新:19/08/24 23:21
更新:19/08/24 23:21
間の話
星新一さんのようにかっちりと書く素養に乏しく、
川端康成さんの「掌の小説」のように書ければと思うので、
ショートショートとはズレているのかもしれないです。
オチ、どんでん返し、胸のすく結末。はありません。
400文字、おつきあいいただければ幸いです。
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