御嶽山

登山仲間である男女四九名は、岐阜県の御嶽山を登った。
ちょうど山頂に到着した際に、火山が噴火し、有毒ガスを吸引した彼らは全員、心肺停止で死亡した。

警察は、これを天災による事故であると処理したが、実際は、Bが仕組んだ計画殺人であった。

Bは、登山仲間に紛れて、自身で作成した地図を彼らに渡し、本当のルートとは違う道で登山するように誤らせた。
そして、火口に到着すると、Bは一人だけ、近くに遭難した際の小屋を探してくると彼らに言い残し、一〇分ぐらい行方をくらました。
そして、火山が噴火をし、彼らは帰らぬ人となったのである。

勿論、Bが登山仲間に伝えている名義は偽名である。
Bは上空で警察、放送局、自衛隊のヘリコプターが旋回している下で、にたにたと笑い、下山していたのであった。