ファンキー

小学生の頃、明るい昼間、プール帰りのすっきり涼しい頭で家のカーペットに倒れ込み、テレビから流れる公共放送の短い番組が気づく間も無く始まっては終わって次のへころころと変わるのを聞いていると、夏のワクワクもあって、こんな想像をしたーー
青がいる。手足が生え顔があり、闇の中を歩いている。夏なので、泳ぎ始める。クロールで3周。また歩き出すと、スカッとしたファンファーレの音と共に闇が三原色の花火粒と散る。
今度はバスケだ。ドリブル、ドリブル、ドリブル、シュート！
次はサーフィン。遠景でカモメが鳴く。サァブーン、サァブーン、ザブーンとエメラルドソーダの大波が迫ってきて、バシャアン！！！視界のあちこちに水滴が付き、海水が視界全体を舐めるように伝い落ちる。
一息ついたら飲み物を飲もう。沢山のフルーツを使った、ラムネみたいな味だけどラムネじゃない飲み物だ。手足と顔を持った水色も来て2人で飲む。
夏だからね。