ブラウン氏の冥界奇行_(12)_了

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「……ここは?」
気が付くとブラウンはどこかのベッドの中だった。
医者の話では、乗った飛行機に不具合があり離陸直後に墜落した。
その後燃料に引火して爆発し、大半の人が亡くなったそうだ。
幸いブラウンは少数の生き残り組に入れたが、衝撃で頭を強くうちずっと意識不明だったらしい。
幸いそれ以外は特に後遺症などはなくすぐに退院することができた。

数年後、豊富な資金で妹の難病を治療できたブラウンは
NPOを設立し、かって傭兵として赴任した国行の飛行機に乗り込んだ。
そこで井戸を掘り、学校を建て、貧しい人々に低利子でお金を貸し出した。人々は安心して勉学に励み、仕事を得る事ができるようになった。
相変わらず忙しいが仕事は充実しており、彼の周りには心から信頼できる人々が集まり彼をサポートしてくれる。

「自由自適をするはずだったがまあこれもまた、良しか」
ブラウンはそう言って微笑んだ。
ホラー
公開:19/08/17 18:00

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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