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私の最愛の妻は、棺の中にたむけられた花に囲まれて、幸せそうに眠っている。
「どうして・・・先にいくんだよ」
私は、妻の頬に手を当てて、体温を確かめたが、冷え切っていた。
「ふざけんなよ。ふざけんなよ。一緒にさ。今度、京都旅行に行こうって、見たことのない景色を見にいこうって約束したじゃないか。。それなのに、それなのに」
私は嗚咽した。顔中が青になり、もうどうしようもない・・・
黒服を着た親族が見守る中、私は膝から崩れ落ちた。
その他
公開:19/08/18 20:27

神代博志( グスク )









 

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