さぎょうさんかぎょうに

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突然、亘に手紙を渡された。「できれば、早く返事が欲しい」と言い、走ってどこかに行ってしまった。
「なになに?ラブレター?」灯が茶化してきた。
「違うよ」私は焦った。
「ふーん」灯は、胡散顔をしていた。
恐る恐る、手紙を開けると…
「何、これ…」内容はこうだ。“さぎょうさんかぎょうに” 解読せよ。クイズだった。私もラブレターだと思ったが違った。灯が覗き込んできた。「また、クイズかぁ」つまらなそうな顔をした。
亘は、クイズ研究会の部長だ。時々、クイズを出題しては、クラスの皆を楽しませていた。「さぎょうさんかぎょうに…」声に出して読んでみた。やはり、意味不明。もう一度手紙を確認すると、裏に小さい文字で“ヒント: 50音”と書かれてあった。私は、すぐに分かり、赤面してしまった。
放課後、クイズ研究室の扉を開けて、「ワ行1、タ行1、サ行2、マ行5!」と叫んだ。亘は、仰天して頰を桃色に染めた。
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公開:19/08/15 21:28

琴音

人間のキラキラとしたところ、弱さ、愚かさ、醜さ、温かさ、愛おしさ、優しさ、面白さ…

人間とは何かを追求して書きたいと思います。

稚拙な文章で読みにくいと思いますが、読んでいただけると、とても嬉しいです。

のろのろ投稿です。。。
 

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