生き地獄

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 久しぶりの光だ。

 私はその収容室から出るように指示された。そこにあったのは、得体の知れない大きな装置。中央には体がちょうど入るくらいの入り口がある。それを見て、私は人体の断面図を撮影するMRIを思い出した。
 私は理解が追いつく前に、その入口に頭から押し込まれた。中は真っ暗で何も見えない。私はこれからどうなってしまうのだろうか。

 ――ガガガガガ

 突然、耳をつんざく轟音が響く。装置が稼働し始めたようだ。それと同時にぐわんぐわんと脳を抉られるような激しい痛みが襲いかかる。朦朧とする意識の中で痛みだけは鮮明に感じとれる。無機質な機械音からは、泣こうが喚こうが容赦はしないという強い意思が感じられた。
 それはたった十数秒のことだっただろう。しかし私には何時間にも感じられた。装置が止まり、苦痛から解き放たれた。先端が研ぎ澄まされた私は筆箱へと入れられる。

 地獄の小学校生活が始まる。
ホラー
公開:19/08/14 20:54
更新:19/08/17 04:15

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