『空の話』　盛夏

夏だ。
空はかんかん照りのお日様が盛大にハッスルしてる。
お蔭で街を歩くと体温があがって汗だくで、喉も渇く。
手持ちのドリンクがついさっき空になった。もう一本買って渇いた体を潤すか。熱中症になってもつまらない。
ところが、自販機にコインを投入してもガチャンッ、と戻ってきて反応がない。
よくよくみると、軒並み売り切れ。自販機の中身は空っぽでした。
こんなタイミングに出くわすとは。暑いのはみんな一緒か。
仕方がないので、近くのコンビニを目指す。
まさかさすがにコンビニの棚が品切れで空っぽということはあるまい。
そこまで皆が飲み物の争奪戦をする事態になったら、それも空恐ろしい。
そんな暑さの夏もいずれ来るのだろうか。
季節の空の話だが、空想の話で済むことを祈ろう。そう思って喉を潤した。
ふうっ、なんとか一息つけた。でも疲れたな……そうはいっても仕事がある。やれやれ、こう暑いと空元気も一苦労だよ。