余命面接
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「では以上で余命面接を終了します」
面接官の1人が言った。
「普通であれば結果は後日お伝えするのですが、今回は例外です。今お伝えします」
面接を受けた男は焦った。
生まれて21年間。
頑張ったとは言いがたい人生だった。
小中高、勉強は全くしなかった。
かと言ってスポーツや遊びに熱中しているわけでもなかった。
何かを頑張る機会は何度かあった。
しかし、持ち前の無気力さがそれを邪魔した。
「え?それはどういう意味ですか?」
面接官はそれを無視して言葉を継ぐ。
「あなたの余命はあと5分です」
「なぜですか?これだけ誠実に答えたのに......。助けてください!これから一生懸命頑張りますから!お願いします......」
「ダラダラと過ごして来た21年間。それが生きたくないと取られても仕方ないと思いませんか?」
「でも死ぬなんて誰も言ってく――」
面接官の1人が言った。
「普通であれば結果は後日お伝えするのですが、今回は例外です。今お伝えします」
面接を受けた男は焦った。
生まれて21年間。
頑張ったとは言いがたい人生だった。
小中高、勉強は全くしなかった。
かと言ってスポーツや遊びに熱中しているわけでもなかった。
何かを頑張る機会は何度かあった。
しかし、持ち前の無気力さがそれを邪魔した。
「え?それはどういう意味ですか?」
面接官はそれを無視して言葉を継ぐ。
「あなたの余命はあと5分です」
「なぜですか?これだけ誠実に答えたのに......。助けてください!これから一生懸命頑張りますから!お願いします......」
「ダラダラと過ごして来た21年間。それが生きたくないと取られても仕方ないと思いませんか?」
「でも死ぬなんて誰も言ってく――」
その他
公開:19/08/16 20:00
ショートショートに魅入られて自分でも書いてみようと挑戦しています。
悪口でもちょっとした感想でも、コメントいただけると嬉しいです。
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