6
4
少年は困っていた。
母親が病で倒れたが、お医者さんに看てもらうにも、そのお金が無いのだ。
溜め息をつく少年。
そんな時、ふと少年の脳裏に(わらしべ長者)の話が浮かび上がった。
これだ! と思った少年は居ても立っても居られず、
「お母ちゃん、待っててね」
とだけ言い残し、朝食のバナナを手ると家を飛び出した。
町へ繰り出した少年は早速、青年に声を掛けられた。
「君が持っているのはバナナかい?」
「良ければ、どうぞ」
「いいのかい? なら、御礼にこのペンダントをあげるよ」
少年は、この方法で何十回と物々交換を続けていった。
ーーそれから5時間後
「お母ちゃん、ただいまー」
「あぁ、おかえり」
「お母ちゃん聞いて聞いて」
「なんだい?」
「バナナが豪邸になったよ!」
「あぁ、そうかい……」
ーー人間は欲をかく程、本質を見失う。
母親が病で倒れたが、お医者さんに看てもらうにも、そのお金が無いのだ。
溜め息をつく少年。
そんな時、ふと少年の脳裏に(わらしべ長者)の話が浮かび上がった。
これだ! と思った少年は居ても立っても居られず、
「お母ちゃん、待っててね」
とだけ言い残し、朝食のバナナを手ると家を飛び出した。
町へ繰り出した少年は早速、青年に声を掛けられた。
「君が持っているのはバナナかい?」
「良ければ、どうぞ」
「いいのかい? なら、御礼にこのペンダントをあげるよ」
少年は、この方法で何十回と物々交換を続けていった。
ーーそれから5時間後
「お母ちゃん、ただいまー」
「あぁ、おかえり」
「お母ちゃん聞いて聞いて」
「なんだい?」
「バナナが豪邸になったよ!」
「あぁ、そうかい……」
ーー人間は欲をかく程、本質を見失う。
その他
公開:19/08/16 13:33
更新:19/08/16 13:36
更新:19/08/16 13:36
多くは語らぬ世の情け、見て感じ取り、考えよ!
次世代喜劇の執筆家、恋するメンチはカツの味!
恋メン劇場いざ、開演!!
ログインするとコメントを投稿できます