真相
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「オマエさ、竹町のわらじ屋って言うカツ定食屋に通ってるよね」
「なんで知っての?」
「俺、厨房にいるんだよ」
「そうか。あそこのカツ定食は本当のわらじ並みの大きさで、味も歯ごたえも文句なしだよ!」
「そりゃサンキュー。ただな、あのカツは肉じゃなくて、実は本物のわらじに衣つけて揚げてんだよ」
「そんなバカな!ありゃ間違いなく肉の味だぜ」
「そりゃそうさ。美味く揚がる調理用わらじの完成に、うちの社長は10年の月日をかけたんだから」
「そんなものに10年かよ!」
「いいわらじのために社長は藁の生育から拘ったんだよ。あと、添え物のキャベツあんだろ」
「まさか、あれもわらじから?」
「わらじ作りの時にカットした藁を、いかにもキャベツ風にだな」
「もういい。聞きたくない」
「気を落とすなよ。美味いことは美味いだろ」
「…」
「今後も贔屓にな」
「…………うん」
「なんで知っての?」
「俺、厨房にいるんだよ」
「そうか。あそこのカツ定食は本当のわらじ並みの大きさで、味も歯ごたえも文句なしだよ!」
「そりゃサンキュー。ただな、あのカツは肉じゃなくて、実は本物のわらじに衣つけて揚げてんだよ」
「そんなバカな!ありゃ間違いなく肉の味だぜ」
「そりゃそうさ。美味く揚がる調理用わらじの完成に、うちの社長は10年の月日をかけたんだから」
「そんなものに10年かよ!」
「いいわらじのために社長は藁の生育から拘ったんだよ。あと、添え物のキャベツあんだろ」
「まさか、あれもわらじから?」
「わらじ作りの時にカットした藁を、いかにもキャベツ風にだな」
「もういい。聞きたくない」
「気を落とすなよ。美味いことは美味いだろ」
「…」
「今後も贔屓にな」
「…………うん」
その他
公開:19/08/16 11:09
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