ブラウン氏の冥界奇行_(10)

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「俺ガヤル!」そういってナイフにてをのばしたのはスミスだった。
頭蓋骨に焼け焦げた皮をわずかにつけた顔を憎悪に歪ませてナイフを掴もうとする。
だが、その骨ばかりの手がナイフに触れた時スミスはまるで硝酸で身体を焼かれたかのように絶叫した。
スミスの腕から先が無くなっている。
のたうち回るスミスを見て他の亡者たちはしり込みする。

「まさか、これは復讐だから自分に罪はない。とか思ってないよね?」
アズライールの冷ややかな言葉が追い打ちをかける
「もう終わりにしようか」
アズライールが指をはじくと
天上からものすごい数の天使達が舞い降りてきた。
亡者たちを金の網で絡めとり、もがくそれを天上へと運んでいく。

「ま、いつまでも恨みを抱いてのたうち回るのも良くないしね」
「強制天国行の刑だ。恨みを忘れて天国を楽しんでくれ」

気が付くとブラウンはアズライールと共に白い空間にいた。
ホラー
公開:19/08/14 15:10

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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