ゾロアスター
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ミケランジェロの代表作である『最後の審判』がプリントアウトされた紙には、五名の被害者の名前が記されていた。
「この『最後の審判』ですが、絵の左半分は善で、右半分は悪と言われています。それぞれの被害者の名前のシールが悪のところに貼られているので、犯人は悪を裁いたということでしょう」
「しかし、もう一つの犯人のメッセージには、この世に悪は存在しないと記されていた。それについてはどう答える?」
「いいえ。それは簡単です。悪は善の損傷と言えます。なので、今回の被害者は全員、裁判員であることから、前述の根拠を裏付けることになります」
「そうか。それで犯人は割り出せるのか?」
「犯人は・・・そうですね。まずこれを関係者の犯行と考えるのが妥当です。現在の裁判制度に不服を抱いている者、つまり、最高裁判官の大島が犯人であることは間違いないでしょう」
「この『最後の審判』ですが、絵の左半分は善で、右半分は悪と言われています。それぞれの被害者の名前のシールが悪のところに貼られているので、犯人は悪を裁いたということでしょう」
「しかし、もう一つの犯人のメッセージには、この世に悪は存在しないと記されていた。それについてはどう答える?」
「いいえ。それは簡単です。悪は善の損傷と言えます。なので、今回の被害者は全員、裁判員であることから、前述の根拠を裏付けることになります」
「そうか。それで犯人は割り出せるのか?」
「犯人は・・・そうですね。まずこれを関係者の犯行と考えるのが妥当です。現在の裁判制度に不服を抱いている者、つまり、最高裁判官の大島が犯人であることは間違いないでしょう」
ミステリー・推理
公開:19/08/13 21:35
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