素直な男たち
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「俺、今年もう3回アイドルの握手会参加したぜ。」
静かなカフェの中で、不釣り合いな大きさの声が響く。大学生くらいだろうか。男2人でケラケラと笑いながら話している。
「まじかー。羨ましい!めちゃくちゃ可愛いんだろ?」
どうして今どきの若者はこうなのだろう。
自分が握手される側になろうとは思わないのだろうか。
それではいつまで経っても搾取される側の人間だ。
「可愛いってもんじゃないぜ。顔もこんなちっちゃいしさ。」
若者は自分の拳を使い、アイドルの顔の小ささを表現した。
「目がぱっちりで、スタイル抜群でさ。」
バカな奴だ。時間と金は勉強に使うべきだろう。僕は心の中で呟く。
「しかもさ」
若者は間をあけ、トーンを落とした声で言った。
「めちゃくちゃ胸、デカいんだよ。」
瞬間、僕は考えるよりも先にスマホを操作していた。
「アイドル 握手会 参加方法」
静かなカフェの中で、不釣り合いな大きさの声が響く。大学生くらいだろうか。男2人でケラケラと笑いながら話している。
「まじかー。羨ましい!めちゃくちゃ可愛いんだろ?」
どうして今どきの若者はこうなのだろう。
自分が握手される側になろうとは思わないのだろうか。
それではいつまで経っても搾取される側の人間だ。
「可愛いってもんじゃないぜ。顔もこんなちっちゃいしさ。」
若者は自分の拳を使い、アイドルの顔の小ささを表現した。
「目がぱっちりで、スタイル抜群でさ。」
バカな奴だ。時間と金は勉強に使うべきだろう。僕は心の中で呟く。
「しかもさ」
若者は間をあけ、トーンを落とした声で言った。
「めちゃくちゃ胸、デカいんだよ。」
瞬間、僕は考えるよりも先にスマホを操作していた。
「アイドル 握手会 参加方法」
青春
公開:19/08/10 17:51
アイドル
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