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小僧は和尚から貰ったお札を急いで出し、その内の一枚に
「おらの代わりに返事してくれろ!」
と念じると、便所を抜け出し全速力で山を下っていった。
鬼婆は何度聞いても用足しの終わらない小僧を怪しみ、綱を強く引っ張った。
すると便所が崩れ、中から大量の蚊が飛んできた。鬼婆は蚊の媒介する黄熱に罹ってしまった。
しかしそれでも鬼婆は追ってきた。
小僧は二枚目のお札を取り出し、叫んだ。
「鳳凰さ、出ろ!」
するとお札の裏の鳳凰の絵が実体化し、鬼婆に向かって火を吐いた。
ところが鬼婆はその火を吸い込み、再び走り出した。
小僧は最後のお札を取り出し、
「本の山さ出ろ!」
と叫んだ。
すると小僧の後ろに山積みの本が現れ、鬼婆の行く手を阻んだ。
しかし鬼婆は吸い込んだ火を吐き、本を焼き払ってしまった。
その時、地面から守礼門が出現し、鬼婆は吹き飛んだ。
小僧は言った。
「あっ、二千円札忘れてただ。」
「おらの代わりに返事してくれろ!」
と念じると、便所を抜け出し全速力で山を下っていった。
鬼婆は何度聞いても用足しの終わらない小僧を怪しみ、綱を強く引っ張った。
すると便所が崩れ、中から大量の蚊が飛んできた。鬼婆は蚊の媒介する黄熱に罹ってしまった。
しかしそれでも鬼婆は追ってきた。
小僧は二枚目のお札を取り出し、叫んだ。
「鳳凰さ、出ろ!」
するとお札の裏の鳳凰の絵が実体化し、鬼婆に向かって火を吐いた。
ところが鬼婆はその火を吸い込み、再び走り出した。
小僧は最後のお札を取り出し、
「本の山さ出ろ!」
と叫んだ。
すると小僧の後ろに山積みの本が現れ、鬼婆の行く手を阻んだ。
しかし鬼婆は吸い込んだ火を吐き、本を焼き払ってしまった。
その時、地面から守礼門が出現し、鬼婆は吹き飛んだ。
小僧は言った。
「あっ、二千円札忘れてただ。」
ファンタジー
公開:19/11/12 13:36
更新:20/07/20 23:09
更新:20/07/20 23:09
首里城再建を願って
迷作昔話シリーズ
ショートショート講座(2019年7〜9月期)にも参加
しました。
皆様宜しくお願いしますm(_ _)m
※アルファポリス
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/664452356
でも活動しています。SS講座で提出した作品「ファンフラワーに関する見聞」「大自然」もそちらで公開しております。
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