わたしをくるむもの
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「ねえ、着ぐるみの中身は父ちゃんなんだろ。顔を見せてくれよ」
「な、何のことか分からないポヨ。僕は着ぐるみじゃなくて、みんなのアイドル、「キグミン」ポヨ。僕の体には夢と希望が詰まっているポヨ。君は他の誰かと間違えているポヨ」
「本当に?」
「本当ポヨ。キグミンは嘘を付かないポヨ。その証拠に君と指切りするポヨ」
「良かったのかい。息子さん、泣いていたぜ」
「おやっさん。いいんです。俺はあいつに会わせる顔が無い」
「でも、あんたのせいじゃないだろ。友人が借金を踏み倒して逃げちまったせいじゃないか。あんたは悪くないよ。少しくらい会ってやってもいいんじゃないか」
「それは無理です。もし、ここで会ってしまったらきっと借金取りは実家に押し寄せます。そうなったら周囲から冷たい視線を浴びる事は必定でしょう。もうこれ以上、息子に辛い思いをさせたくないんです」
「その気持ち、きっと息子さんに伝わっているよ」
「な、何のことか分からないポヨ。僕は着ぐるみじゃなくて、みんなのアイドル、「キグミン」ポヨ。僕の体には夢と希望が詰まっているポヨ。君は他の誰かと間違えているポヨ」
「本当に?」
「本当ポヨ。キグミンは嘘を付かないポヨ。その証拠に君と指切りするポヨ」
「良かったのかい。息子さん、泣いていたぜ」
「おやっさん。いいんです。俺はあいつに会わせる顔が無い」
「でも、あんたのせいじゃないだろ。友人が借金を踏み倒して逃げちまったせいじゃないか。あんたは悪くないよ。少しくらい会ってやってもいいんじゃないか」
「それは無理です。もし、ここで会ってしまったらきっと借金取りは実家に押し寄せます。そうなったら周囲から冷たい視線を浴びる事は必定でしょう。もうこれ以上、息子に辛い思いをさせたくないんです」
「その気持ち、きっと息子さんに伝わっているよ」
公開:19/11/12 11:01
更新:19/11/12 15:24
更新:19/11/12 15:24
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