江戸時代の住人が未来に行って帰ってきた

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「おい金太、聞いてくれ!俺、未来に行ってきた」
『浦島。面白い話だ。酒の肴にはなるだろう。聞いてやる』
「未来ってのはな、マンションって縦長の長屋が沢山あって驚いたよ」
『縦長の長屋?おいおい、長屋っていやここらみたいな横長だろう。それを未来じゃ縦に作っちまってるのかい?』
「おうよ。この長屋を縦に積みまくった建物だ。いや、驚いたね」
『その建物がマンションって言うんなら、この長屋はセンションってか!オクションになったら斜めになるのかい?』
「いや、それがオクションになると庄屋様の屋敷みたいなのが縦積みになっているんだ」
『そいつは驚いた!この期に及んでまだ縦に積むか!じゃあ、次はチョウションだ!それで足りなきゃケイションでどうだ!』
「そうなると予想がつかねぇな…ま、俺は今が一番いい」
『何故だ?』
「マンションの連中は近所付き合いを余り好まなかった。俺はお前と飲めるこの位置が一番いい」
SF
公開:19/11/10 19:02

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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