今日も渋谷で待ち合わせ
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鈴木雅之と菊池桃子のデュエット曲『渋谷で5時』が発売されたのは、バブル景気の余韻が残っていた1996年だった。
その局の大ヒット以来、彼女との待ち合わせは「渋谷で5時」と決めている。
彼女との出会いは衝撃的だった。仕事先でばったり鉢合わせし、その場で協力しあうようになり、いつしか結婚まで進んだ。
夫婦になっても、「渋谷で5時」は続いている。
二人にとって、渋谷は最高の街だ。渋谷の活気と人込み、ひしめく商店、さらには都会特有の人間関係の希薄さ。全てが二人のためにあるような街だった。
時間を見計らい、共働きの妻にラインする。
「今日も渋谷で5時」
待ち合わせ場所に、妻は都会に溶け込むスーツでやってくる。仕事着であり勝負服だ。地味なかばんの中には七つ道具が入っている。
日が暮れるにつれて、二人の気分は高揚してくる。これからが本番だ。
さて、今日のメニューは置き引き、万引き、窃盗にそれから……。
その局の大ヒット以来、彼女との待ち合わせは「渋谷で5時」と決めている。
彼女との出会いは衝撃的だった。仕事先でばったり鉢合わせし、その場で協力しあうようになり、いつしか結婚まで進んだ。
夫婦になっても、「渋谷で5時」は続いている。
二人にとって、渋谷は最高の街だ。渋谷の活気と人込み、ひしめく商店、さらには都会特有の人間関係の希薄さ。全てが二人のためにあるような街だった。
時間を見計らい、共働きの妻にラインする。
「今日も渋谷で5時」
待ち合わせ場所に、妻は都会に溶け込むスーツでやってくる。仕事着であり勝負服だ。地味なかばんの中には七つ道具が入っている。
日が暮れるにつれて、二人の気分は高揚してくる。これからが本番だ。
さて、今日のメニューは置き引き、万引き、窃盗にそれから……。
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公開:19/11/09 05:10
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