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光を食べる闇蛙。
その蛙が通ったところは、闇と化してしまう。

「だ、か、ら、あなたには必要ないの!」
お母さんの歩く道を常に歩いてきた。遠くで光が見えてきても、手が届きそうでも、お母さんがいつも私より先に光を食べた。私はお母さんが正しいと思っていた。昨日までは・・。

お母さんは前しかみない。自分が通ってきた道は正しく、そして暗闇と化す。しかし、光はいろんなトコから伸びてくる。今はそんな時代だ。お母さんはその事を知らない、昔の蛙。

背後から私に優しい光が伸びてくる。お母さんから離れる事は勇気のいる事だった。でも、私は静かに歩みを止め、光に導かれた。光の先には『私』という世界が待っており、私は『私』を見つけた。

闇蛙は暗闇に生きる蛙。だから、その蛙の姿を見た者は居ない。
聞こえるのは鳴き声だけ…。
その他
公開:19/11/07 14:42

まりたま

いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。

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