スク・ラブラブ・ランブル交差点(哀)

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ある日ラブラブのカップルしかスクランブル交差点を渡れなくなった。私は交差点の前で友人と立ち尽くしていた。次々と私達の横をカップルが楽しそうに通過していく。学生、リア充、老夫婦、後輩と様々なカップルが。気がつけば友人も外国人と腕を組んで私を置いていってしまった。

私は一人、交差点の先の渋谷を遠い夢の如く眺めていた。

ふとハチ公の像が目に入った。ずっとこうやって他人の幸せを見続けてたのか。そっか、辛かったね。私がそばにいるよ。

幸福が洪水のように通り過ぎていく。私とハチを置き去りにして。ふと気がつくと一人の紳士がハチの前に立っていた。
「ハチ、いくか」
交差点へ向かう紳士の後をハチは追いかけた。そして申し訳無さそうに振り返り、私にワンと泣いた。

まだ私は立ち尽くしていた。一人。ずっと、ずっと。気がつけば私の周りで待ち合わせをする人々が現れ始めた。私の名前はハチコ。今や渋谷のシンボルだ。
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公開:19/11/08 07:26
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https://twitter.com/tarahakani
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