変化
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「暫く来ない間にすっかり変わっちゃうんだものー、びっくりしたー!」
「ホント!あたし地上出るまで3回も道聞いちゃったわよ。」
無駄に大きな笑い声が、音楽を遮って聴こえてきた。やっぱり安物はダメだ。マコトの言う通り、ノイズキャンセル機能は欲しい。
信号が青になった。集団より速く歩き出す。地下の通りを使えばよかった。そしたら信号を待たなくて良かったし、人の通りも此処よりは少ない。
人混みに酔いそうになる。今までは気にした事がなかった。下を向いて彼の指を眺め、相槌を打っていれば、あっという間に渡れた距離だった。
いつもより少し上を向く。
知らない間に新しいビルが建っていた。毎週来ていたけど、視界には映らなかった。
改札を通りホームに出た。やはりマコトからの連絡は無い。
やっぱりコレは自分で使おう。
新品のイヤホンは周りの音を遮断した。
目を閉じた、世界が自分だけみたいだった。
「ホント!あたし地上出るまで3回も道聞いちゃったわよ。」
無駄に大きな笑い声が、音楽を遮って聴こえてきた。やっぱり安物はダメだ。マコトの言う通り、ノイズキャンセル機能は欲しい。
信号が青になった。集団より速く歩き出す。地下の通りを使えばよかった。そしたら信号を待たなくて良かったし、人の通りも此処よりは少ない。
人混みに酔いそうになる。今までは気にした事がなかった。下を向いて彼の指を眺め、相槌を打っていれば、あっという間に渡れた距離だった。
いつもより少し上を向く。
知らない間に新しいビルが建っていた。毎週来ていたけど、視界には映らなかった。
改札を通りホームに出た。やはりマコトからの連絡は無い。
やっぱりコレは自分で使おう。
新品のイヤホンは周りの音を遮断した。
目を閉じた、世界が自分だけみたいだった。
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公開:19/11/07 18:53
更新:19/11/08 12:10
更新:19/11/08 12:10
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