コトリ
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オカルト記者のKは怪しい噂の調査の為ある村に来ていた。
取材を続けるも期待する話は何にも出てこない。
「ただの古いだけの村ですから」
村人は笑った。
「ありがとうございました。そろそろお暇します」
そう切り出したとき、どこかで口笛の音が聞こえた。
「口笛…?」
「あぁ口笛といえば」
村人は思い出したように口を開いた。
「コトリさんというものがありまして」
「小鳥…?」
「フクローさんとも言ってましたね」
「梟?」
何だろう。
「うちの村は昔は飢饉に苦しんだんです。その時口減らしのために、子供を袋に入れて連れて行って処分する〈子取り〉文化がありました。
そのときに口笛を吹いて合図していたんですって。
うちの村は元来外に話が出るのを嫌う気がありまして、伝え変わって今は…」
振り向くと大きな袋を持った男が立っていた。
「帰って、仕舞われるんですか?」
俺は気付いてしまった。
取材を続けるも期待する話は何にも出てこない。
「ただの古いだけの村ですから」
村人は笑った。
「ありがとうございました。そろそろお暇します」
そう切り出したとき、どこかで口笛の音が聞こえた。
「口笛…?」
「あぁ口笛といえば」
村人は思い出したように口を開いた。
「コトリさんというものがありまして」
「小鳥…?」
「フクローさんとも言ってましたね」
「梟?」
何だろう。
「うちの村は昔は飢饉に苦しんだんです。その時口減らしのために、子供を袋に入れて連れて行って処分する〈子取り〉文化がありました。
そのときに口笛を吹いて合図していたんですって。
うちの村は元来外に話が出るのを嫌う気がありまして、伝え変わって今は…」
振り向くと大きな袋を持った男が立っていた。
「帰って、仕舞われるんですか?」
俺は気付いてしまった。
ホラー
公開:19/11/06 19:31
ほんのり怖い話
ホラーとミステリーが好きです。星新一が好きです。平山夢明が好きです。
ぽつぽつとつぶやくようにのんびり投稿できたらいいな。
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