現代版イソップ物語(ガチョウと金の卵)

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あるところに画商が住んでおりました
ある日、画商は気晴らしに街の展覧会へ行きました
すると画商はある物を見つけました
画商が見つけたのは5歳の少年が書いた風景画です
まだ、粗削りだが芸術家の素質があると十分感じました
そこで画商はその少年が住んでいる家を訪ね、両親に頼みました
「あの子には才能がある。私が有名な画家を紹介しよう。勿論、その費用は私が持つ。その代わり、あの少年が書いた絵の占有権は私に頂けないだろうか」
「それは助かります。ウチはこの通り貧乏ですからあの子に何も与えてあげることが出来ません。どうかあの子を立派な画家にして上げて下さい」

「アレス、木はこうやって書くんだ」
「先生、僕はこうやって書いた方が躍動的でよいと思うのですが」
「君は私に口答えするのかね。君は私の言う事だけを聞いていれば良いのだ」
一ヶ月後
「どういうことだ。あの斬新だった構図が・・・。これは凡人の絵だ」
公開:19/11/07 06:07

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