現代版イソップ物語（虚飾に飾られたカラス）

あるところに大富豪がいました
ある日、その大富豪がこんなことを言いました
「私の命はもう長くない。だから誰か私の息子ジルと結婚してくれないだろうか。息子と結婚してくれた者に私の全財産５０億を託そう。その結婚相手の選考会は一ヶ月後とする」
５０億と言う金額を聞き、女性の目の色は一気に変わりました。
女性達は結婚相手が好きそうなドレス、メイク、ヘアスタイル、作法などを親兄弟、友人を通して密かに情報を集め、入念に研究する事が日課となった。
そんな女性の中には醜い顔のリサもいた
リサは自分の顔では結婚相手に選んでくれないだろうと考え、ある作戦に出た。
「サマンサ、このメイク道具、ちょっと貸して」
「マリア、このドレスをしばらく貸して」
「マーガレット、ちょっと顔を貸して」
まあ、そんなこんなで選考会は幕を上げた
だが、選ばれたのはマーガレットだった
なんと結婚相手のジルはブサイク好きだったのだ。