弔辞

叔父さん、なんであんなばかな真似をしたのでしょうか？

そもそも、あの時あそこへ行かなければよかった。それくらいならうちでもなんとかなったのに、それでもあなたは私達の制止を振り切って行ってしまった。

いったい、何度もあそこへ行くこだわりはなんだったんでしょうか？ 彼女への復讐ですか？ フラれた腹いせ？ あまりにしつこいのは嫌われる原因です。

もし入ることに成功したとしても、ひとつでやめておけばよかった。なんで全部やろうとしたんですか。それはあまりにも貪欲すぎました。おかげで身動きが取れなくなってしまい、叔父さんの首を絞める結果になったんです。

最後に大きな間違いですが、ちゃんと自分の家に帰ればよかった。途中で寝てしまうなんて無防備過ぎました。だからあんなひどい目に遭ってしまったんです。

今や何を言っても無駄ですね。叔父さん、安らかに。七匹の子ヤギとその母親を捧げます。