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「ねえ、帰ろうよ」彼女は言った。
「もう少しだけ」彼氏は答える。
「見て、壁の落書き。良くない人たちも……」
「だからこそ信憑性があるんじゃないか。誰かがここに来た。それを見て話し噂にした。だから僕たちもここへ確かめに……」
ここで彼氏は言葉を止めた。
唐突に鳴り響くエンジンと排気の騒音。
2人は息を飲み沈黙した。
大勢が瓦礫を踏み鳴らし、乗り込んでくる。
そして、始まる勝手な宴。飲酒、煙草、落書き。
2人はただ漠然とその光景を見つめていた。
彼氏は嘆息を交え話す。
「……さっきはごめん。でも僕らはもう彼らに脅えるような立場じゃないんだ」
うつむく彼女の手を彼氏は取った。
「さあ行こう。ここにも僕たちの仲間はいないようだ」
恋人たちは暗闇へ消えていった。
「もう少しだけ」彼氏は答える。
「見て、壁の落書き。良くない人たちも……」
「だからこそ信憑性があるんじゃないか。誰かがここに来た。それを見て話し噂にした。だから僕たちもここへ確かめに……」
ここで彼氏は言葉を止めた。
唐突に鳴り響くエンジンと排気の騒音。
2人は息を飲み沈黙した。
大勢が瓦礫を踏み鳴らし、乗り込んでくる。
そして、始まる勝手な宴。飲酒、煙草、落書き。
2人はただ漠然とその光景を見つめていた。
彼氏は嘆息を交え話す。
「……さっきはごめん。でも僕らはもう彼らに脅えるような立場じゃないんだ」
うつむく彼女の手を彼氏は取った。
「さあ行こう。ここにも僕たちの仲間はいないようだ」
恋人たちは暗闇へ消えていった。
ホラー
公開:19/11/04 11:26
ルイス足永(アシナガ)と申します。
普段はニコニコ静画に画像付きの作品を転がしています。
こちらにも載せれそうな作品の投稿をしたいと思います。
twitter:https://twitter.com/otoshibumi57
ニコニコ静画:http://seiga.nicovideo.jp/clip/2497487
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