祭りの街
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22:25。
深夜バスの1本前。なんとか乗れた。目の前に座っている若い女性が電話をしている。
「だからね、お父さん。渋谷は22時過ぎでも安全なの。このバスだって満員で立っている人がいるのよ。お店だって普通にやっているし」
「だから、そっちとは違うんだってば。どういったらわかるのかしら。え?じゃあそっちを覗いてみる?どうやって?きゃあー」
叫び声に女性のほうを向くと、なんと携帯から初老の男性が飛び出してきた。
「陽子、来たぞ、どれ」男性はそういうとバスの中を見回した。
「ふむ、なるほど満員だな」
次に窓の外を見た途端大声で叫んだ「なんだ、これは。まるで祭りじゃないか」「陽子、お前祭りで遊んでたのか?」
「違うわよ。それより、納得した?納得したら帰ってくれない」女性は携帯電話を男性に向けた。
「わかった、帰るよ、帰るから」
その時、バスの運転手が声をかけた。
「お客さん、運賃220円です」
深夜バスの1本前。なんとか乗れた。目の前に座っている若い女性が電話をしている。
「だからね、お父さん。渋谷は22時過ぎでも安全なの。このバスだって満員で立っている人がいるのよ。お店だって普通にやっているし」
「だから、そっちとは違うんだってば。どういったらわかるのかしら。え?じゃあそっちを覗いてみる?どうやって?きゃあー」
叫び声に女性のほうを向くと、なんと携帯から初老の男性が飛び出してきた。
「陽子、来たぞ、どれ」男性はそういうとバスの中を見回した。
「ふむ、なるほど満員だな」
次に窓の外を見た途端大声で叫んだ「なんだ、これは。まるで祭りじゃないか」「陽子、お前祭りで遊んでたのか?」
「違うわよ。それより、納得した?納得したら帰ってくれない」女性は携帯電話を男性に向けた。
「わかった、帰るよ、帰るから」
その時、バスの運転手が声をかけた。
「お客さん、運賃220円です」
その他
公開:19/11/05 18:19
文章を書くのが大好きです。
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