オチはどうしてこうなった
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飼い犬と夜の散歩に出ていたももちゃんは、居酒屋の外のテーブルに、見覚えのある顔を見つけた。
「舞嫗(マイク)!」
骸骨はももちゃんの顔を見た。
「モモ」
「大丈夫? やせたんじゃない」
「……」
舞嫗は大学の頃より頬骨が削れ、いささか線が細くなったようだ。
「いっしょしていい?」
「イイヨ」
舞嫗はテーブルのグラスを口に含むと、冷たいビールは背骨を伝い、音をたてて床に流れた。
「ちょっと飲み過ぎよ」
「ホットイテクレヨ!」
「心配してるんじゃない」
「ウルサイ!」
舞嫗はテーブルの上にある消しゴムを掴んだ。すると、慌てた消しゴムは両手を伸ばし、舞嫗の手にやさしく触れた。
『待ちなさい。さっきから聞かせてもらいましたが、舞嫗、その態度はないじゃないか?……て、うわ』
蟹の匂いがする消しゴムを、犬は舞嫗から奪った。そして、ももちゃんを置いて自宅に帰ると、地面を掘り起こして消しゴムを埋めた。
「舞嫗(マイク)!」
骸骨はももちゃんの顔を見た。
「モモ」
「大丈夫? やせたんじゃない」
「……」
舞嫗は大学の頃より頬骨が削れ、いささか線が細くなったようだ。
「いっしょしていい?」
「イイヨ」
舞嫗はテーブルのグラスを口に含むと、冷たいビールは背骨を伝い、音をたてて床に流れた。
「ちょっと飲み過ぎよ」
「ホットイテクレヨ!」
「心配してるんじゃない」
「ウルサイ!」
舞嫗はテーブルの上にある消しゴムを掴んだ。すると、慌てた消しゴムは両手を伸ばし、舞嫗の手にやさしく触れた。
『待ちなさい。さっきから聞かせてもらいましたが、舞嫗、その態度はないじゃないか?……て、うわ』
蟹の匂いがする消しゴムを、犬は舞嫗から奪った。そして、ももちゃんを置いて自宅に帰ると、地面を掘り起こして消しゴムを埋めた。
その他
公開:19/11/03 19:05
更新:19/11/03 19:13
更新:19/11/03 19:13
マイペースに書いてきます。
感想いただけると嬉しいです。
100 サクラ
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