悪夢の幕開け

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早く起きて会社に行かないと。
俺はベットから出ようとするが、体に違和感を覚え、そのままモゾモゾと鏡の前まで移動した。

そこに妹が入ってきた。
「お兄…ちゃん?」
妹は私の姿を見るなり、部屋から出ていった。
無理もない私は蟲に変身していたのだ。
すると妹がスマホを持って戻ってきた。彼女は私を写真で撮りツイートした。
「お兄ちゃんが虫になってる!!」
それはたちまちバズった。

ニュースは俺の話題で持ちきりになっていた。
俺の画像は世界に拡散され、『蟲男を救おう』のチャリティ活動は半日で億を突破したらしい。テレビ局からは、俺の人生を映画化したいという話までもちだされた。

だが世間では蟲男なんて本当に実在するのか、という意見も多かった。だから俺は今日、テレビ局のステージに立っている。この後、俺の姿は世界中に放映されるのだ。


舞台の幕が上がった。その瞬間、


俺は人間に戻った。
ファンタジー
公開:19/11/04 07:28
更新:19/11/04 08:42

はつみ

現実世界の2次創作
誰かに教えたくなるような物語を書きたいです

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