懐古主義の蚕は遅かれ早かれ解雇される

俺ってさあ、昔は蝶よ花よって可愛がられてたんだよね。
毎日、「凄いね」、「偉いね」、「お前は天才だ」って褒めてもらえてたわけ。
それなのに大人に成長した途端、周囲の態度はガラリと変わってしまったんだ。
まるで周囲の人間全員の脳みその中の情報を何者かによって勝手に書き換えられたのように。
例えば、小さい頃から掛けて貰えていた言葉は、「お前は駄目だ」、「何でそんなことも出来ないの」、「使えない奴だ」、「この場から消えちゃいなよ」に変わった。
空気感も昔はみんなあんなに明るかったのに、大人になった瞬間から寡黙になってしまったよ。話しかけても「忙しいから」「後にして」と突っ返されるしね。
ねえ、大人になるってなんだろうね。
辛い事を我慢して生き続ける事？それとも、自分より能力が下のものを見下す事なのかな？
だからさ、俺、世界を旅して自分自身を見つめ直してみようと思うんだ。
世界中を飛び回ってさ