【64番 2/2】さくさくスナック小説

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とても狭く真っ黒な空間に人間が一人いました。
チョコレート色の髪をした人間は胸元に『64』と書かれたTシャツを着ています。
その人間はポツリと呟きました。

「どうして人間に生まれてきたの?」

その問いに答える者はいませんでした。

「生まれる時も死ぬ時も生きてる時も、苦しくて痛い思いをするのに、どうして?」



「僕は...苦しい思いも痛い思いもしたくなかったよ」

人間は下を向いたまま言いました。
ファンタジー
公開:19/11/03 21:05

くろーばー(ふるーてい)

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