赤錆た歯車②
0
3
朝日もいいけど月明かりもなかなか…と、ビールを煽り何気なく目をやった先に人影が浮かび上がる。
薄暗がりに映える色素の薄い髪と、柔らかそうな白い肌。
そして白い、白い服。
「…幽霊?」
思わず出た言葉に自分で笑う。そこにいる女の子は自分の足で丸太の上を歩いているし、歌声も聞こえている。
名前は知らない。ある宗教の葬式で歌われる曲だ。縁起でもない曲だが、きれいな声に思わず聞き惚れた。
「綺麗な歌だね」
満月に夢中で彼に気づいてなどいなかったのだろう少女に声を掛けた。彼女は色素の薄い茶色の瞳を見開き、心底驚いている。
「…あなた、日本人?」
訛りのない上等な英語を操る。この島の住人ではないのかな、と思いながら、男は缶ビールを砂に置いて立ち上がった。
「旅行客だよ。きみはこんな時間に何を?」
正面から向き合ってみれば、華奢な少女だと改めて思う。
薄暗がりに映える色素の薄い髪と、柔らかそうな白い肌。
そして白い、白い服。
「…幽霊?」
思わず出た言葉に自分で笑う。そこにいる女の子は自分の足で丸太の上を歩いているし、歌声も聞こえている。
名前は知らない。ある宗教の葬式で歌われる曲だ。縁起でもない曲だが、きれいな声に思わず聞き惚れた。
「綺麗な歌だね」
満月に夢中で彼に気づいてなどいなかったのだろう少女に声を掛けた。彼女は色素の薄い茶色の瞳を見開き、心底驚いている。
「…あなた、日本人?」
訛りのない上等な英語を操る。この島の住人ではないのかな、と思いながら、男は缶ビールを砂に置いて立ち上がった。
「旅行客だよ。きみはこんな時間に何を?」
正面から向き合ってみれば、華奢な少女だと改めて思う。
その他
公開:19/11/02 08:55
思い付いたことを思い付いた時にぽそぽそと書きます。
起伏のない文章なのでさらーっと読み流していただければ幸いです。
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます