うちのタマ

うちのタマはとても可愛い。

長い尻尾といい、その毛の触り心地といい、小さい頃から育てた甲斐がある。生まれてすぐ、初めて私と目があった時のあのつぶらな瞳が忘れられない。それ以来、ずっと私の後ばかりついてまわってる。

しかし、その習性上、完全室内飼いというのは無理で仕方なく放し飼いにしているのだが、おかげでご近所にちょっとした迷惑をかけているのが心苦しい。こればかりはタマの性質的にどうしようもないのだ。

彼らの動物としての本能と、飼い主である私への忠誠心から、時々タマは“おみやげ”を持って帰ってくる。自分で食べずに私に食べろと言わんばかりに。

気持ちはありがたいのだが、いかんせんそんな“おみやげ”をどうしていいものか。とりあえず目を輝かせて待っているタマに向かって「ありがとう。いい子だ」とは言うものの、はてさて、どうしようか、このトリケラトプスの幼生。

T-Rexを飼うのは難しい。